Talk Session ~ 情次2号 × ジン

音が劣化し始めるのも遅いですし、劣化してから完全に寿命を迎えるまでも長いです(ジン

 ありがとうございます! ジンさんはいかがですか?

ジン:僕はニッケル弦のRoto Bass RB50L(50/70/85/105)とステンレス弦のSwing Bass 66 RS66LDE(50/70/85/105)を使っているのですが、ステンレス弦には赤い飾り糸が付いているじゃないですか。それがカッコいいんですよね。

情次2号:ちょっとレトロ感もあってね。

ジン:そうそう。恐らく20年前に手にしていたら“何だよ”って思ったかもしれませんが(笑)。今はこのレトロ感が良いなぁと思います。まずはそういう見た目の良さが1つ。それともう1つはやっぱり、ギターの弦と一緒で非常に長持ちするんです。少しコストが掛かったとしても、最終的に元は取れるなと感じています。僕は弦を張り替える作業自体はそんなに嫌いじゃないんですけど(笑)。

情次2号:(笑)。

ジン:張り替えること自体は嫌ではないのですが、僕自身ベースは手に馴染む音の方が好きなので、元々そんなに頻繁に弦を張り替えるタイプではなかったんです。ですが、ロトサウンドに替えてから更に張り替えなくなっちゃって。以前は1~2ヶ月に1回は張り替えていたんですけど、このロトサウンドの弦にしてからは季節に1回ぐらいになりました。

 おぉ!

ジン:まぁ、ここ数年はコロナ禍でライブの本数が減っていたのも大きいと思うんですけど。弦が手に馴染んだ音になるまでの時間って、弦のメーカーや種類によって違ってくると思うんですけど、ロトサウンドは馴染んだ音になるまでに掛かる時間が結構短いのに対して、そこから徐々に劣化して“あぁもうこりゃダメだ”っていう状態になるまでの期間がすごく長いんですよね。しかも、劣化してしまってハイもローも出ないような状態になってからでも、まだ騙し騙しイケると言うか(笑)。その状態でもセッティングと気合い次第で何とかなるみたいな感じはあります。どの弦も、最初のデッドラインの後にもう1つのデッドラインがあるんですけど、ロトサウンドはこの期間も長いんです。

情次2号:老化までと寿命まで、という感じですかね。

ジン:そうですね。それが両方とも長いのが良いですね。

 今までに使ってきた他社の弦と比べても全然違いますか?

ジン:明らかに長いですね。音が劣化し始めるのも遅いですし、劣化してから完全に寿命を迎えるまでも長いです。劣化が非常になだらかなので、全体的にロングライフな感じがしますね。音が劣化するよりも、飾り糸が解れてきてカッコ悪くなる方が先なくらいです。

情次2号:でもそれはカッコ悪いだけなんだ。

ジン:そうですね。飾り糸は解れてカッコ悪くなったらニッパーとかで切ればいいだけなので(笑)。よく弦を煮詰めたら良い音になるなんていう都市伝説も聞きますけど、そこまでしなくても随分と長持ちする弦だぞっていう。

 ありがとうございます。お二人とも仰ってくださいましたが、やはり弦を決める上で寿命の長さというのは非常に大きなポイントなのでしょうか。

情次2号:大きいですよね。特に先程も話に出ていましたけど、コロナ禍で人前で弾く機会が減れば減るほど、弦の寿命が長くないとステージごとに毎回張り替えなきゃいけないようなことになるじゃないですか。だから、コロナ禍があったことによって、より寿命が長いものが求められているんじゃないですかね。僕はそんなに毎週アコギを弾くわけではないので、弦を張っても次に弾く時にはもう錆びていたんですよ(笑)。弾いていた方が持つので、弾かずに放置しておくとやっぱり…。だとしたら、高くてもコーティング弦を買った方が良いとなる人も多いと思うんですよね。だから僕も今、アコギにはコーティング弦のNexus Acoustic NXA11(11/15/22/30/42/52)を張っていますし。

 そうですよね、アコギにはロトサウンドのコーティング弦を張ってくださっていますもんね。

情次2号:はい。去年は僕、1回しかアコギの弦を替えていないと思います、持つので(笑)。コロナ禍で配信が増えて、アコースティックをやる機会も増えたので結構弾いていたんですけど、それでも1回しか替えなかった(笑)。切れないですし、錆びている感じもないです。

 音も大丈夫でしょうか?

情次2号:そうですね。もちろん後半の方は多少音が丸みを帯びてきましたが、それでも全然まだイケるなっていう感じでした。とても長く持つので、あまり弦を替えずに済みました(笑)。

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