Rotosound
ロトサウンド弦を使用するミュージシャン同士による対談企画！
今回はヴィジュアル系バンド「ハイダンシークドロシー」のギタリスト／メイン・コンポーザーの情次２号と、同バンドのベーシストであるジンにそれぞれ愛用するロトサウンドの弦について語り合ってもらった。
共に、元「犬神サアカス團」のメンバーとして20年以上活動してきた二人。現在も同じバンドのメンバー同士、コンビネーション抜群な彼らの弦談議は必見だ。ギタリストもベーシストも是非、参考にしてみてほしい。
この弦がとても持ちが良いような気がしています（情次2号）
まずはロトサウンドとの出会いについて教えてください。お二人がロトサウンドの弦を手にした経緯は？
情次2号：本格的に使うようになったのは、神田商会がロトサウンドの取扱いを始めた際に勧めていただいてからですが、それより前に楽器屋さんで買って使ったことはあって、その時の印象も良かったです。ただ、当時は色々な兼ね合いで、他社の弦を使っていましたが。
ジン：僕も同じような感じです。以前は他社の弦を使っていたのですが、その前からロトサウンドの弦も大きな楽器屋さんに行けば手に入ったので、いくつか試しに使っていました。ただ、良い弦なんですけどちょっと高いかな…という印象でしたね、当時は。今は神田商会が取扱うようになって色々なところで買えるようになったんですけど、当時はすごく大きな楽器屋さんにしか置いていない高級な弦というイメージでした。
情次2号：限られた店にしか置いていないよなっていう感じはあったよね。
ジン：それも今は改善されているんですけどね。
ではお二人とも、本格的にロトサウンドの弦を使うようになったのは、弊社が取扱いを開始してからなのですね。
ジン：そうですね、手に入りやすくなったんですよね。
ロトサウンドの弦を採用した決め手は何だったのでしょうか？
情次2号：僕はUltramagのUM10（10/13/17/26/36/46）を使っているのですが、この弦がとても持ちが良いような気がしています。時を同じくしてグレッチのギターを使い始めたんですけど、切れないし、錆び辛いという印象を持ちました。もちろんコーティング弦と比べるとそこまでではないのかもしれませんが、感触が良く、コーティング感なく弾けるのにとても持ちが良いので、そこが一番気に入っていますね。
ポイントは持ちの良さですか。
情次2号：結局は弦って絶対にいつかは切れるので、切れる前に張り替えないといけないんですが、ロトサウンドは錆び辛いので“いつ替えよう？”って思います。ギリギリを攻めたいじゃないですか、やっぱり（笑）。弦のフレッシュな感じがずっと続くんですけど、いつ切れるかわからないので、そこのせめぎ合いですよね。それを実験しながら、“今回はライブ2本連続で使ってみよう！”とか“ライブ3本行ってみちゃおうかな！？”という感じで徐々に伸ばしています。でも、まだ1回も本番中に切れたことはないですね。
ジン：僕もないです。
情次2号：なので、そこがだいぶ魅力ですね。
ジン：よくライブの前とかに、弦を張り替えた方が良いかと聞かれることがあるんですが、僕は“張り替えろ”って答えます（笑）。
情次2号：絶対そう言われるんです（笑）。でも、弦の対談をしている中で言うことじゃないのかもしれませんが、僕にとって弦を張り替える作業って、この世で一番面倒くさい作業なんですよ（笑）。
そうですか（笑）。
情次2号：弦を張り替えると良くなることは、もうわかっているじゃないですか。フレッシュな弦で気分も良いし、良くはなるんですけど、その良くなる具合を知ってしまっているんですよね。なので、良くなるのがそれぐらいなら…と思ってしまうんです。ずっと張っていた弦も馴染んできてそれなりの魅力があるので、そことの差なんですよ。そのために、6本の弦をわざわざ張り替えるっていう大変な作業にワクワクしないんですよね。もちろん、弦を張り替えたりメンテナンスしたりするのが好きな人もいるんですけど、僕はワクワクしないのでなるべく張り替えたくないんですよ。
ギタリストでは珍しいような気がします。ベーシストですと、長く張り続けた弦の音が好きな方も結構いらっしゃる印象ですけど。
情次2号：いや、もちろんフレッシュな弦の方が良いんですよ？ なので張り替えはするんですけど、このUltramag弦は持ちが良くて結構フレッシュな状態が続くので、だとしたら張り替えたくないなって（笑）。なるべく弦を張り替えたくない人にとって、朗報ですよ。
しかも、Ultramagはコーティング弦というわけでもないですしね。
情次2号：でも、本当にコーティング弦並みに長持ちする気がしているので。とても良いと思います。
