Talk Session ~ “CRAZY” COOL-JOE × RIKIJI

Rotosound

 ロトサウンド・アーティスト同士による対談企画!

 今回は、DEAD END / D runkard Ballの“CRAZY” COOL-JOEとOBLIVION DUST / IMOCD!のRIKIJIにロトサウンドのベース弦について語ってもらった。

 ステンレスやニッケル、フラットワウンド等々あらゆる種類の弦を使い分けるCOOL-JOEと、ヘヴィゲージのニッケル弦を愛用するRIKIJI。先輩・後輩として30年来の仲である二人のベテラン・ベーシストの弦談議は必見だ。

左から “CRAZY” COOL-JOEとRIKIJI

ロトサウンドは俺がベースをやり始めた頃からお高い有名なブランドやったからね(“CRAZY” COOL-JOE)

 まず本題であるロトサウンドのお話を伺う前に、お二人の関係性から教えてください。

RIKIJI:関係性は、先輩と後輩です(笑)。

 そうですよね(笑)。何年来の関係になるのでしょうか。

RIKIJI:もう30年ぐらいですね。

JOE:うん。俺がTHREE EYES JACK(RIKIJIが在籍していたバンド)を観に行った頃じゃない。

RIKIJI:自分が21歳ぐらいの頃…なのでちょうど30年ぐらいだと思います。鹿鳴館でのライブをJOEさんに観ていただいて。

JOE:それからだよね。

RIKIJI:はい。あれ、自分が(JOEさんに)お会いした後にGrecoとエンドースメントしたんでしたっけ? エンドースメントしてからお会いしたんでしたっけ。

JOE:エンドースメントしてからかな。

 神田商会との関係も同時期に始まったんですね。

RIKIJI:自分が神田商会とエンドースメントして、すぐ後にJOEさんとお会いしました。自分が21の時に(Grecoと)契約したので、出会ったのはほぼ同じ時期です。31年前。

JOE:俺はDEAD ENDから神田商会さんにお世話になっていて、その後だもんな。

 この30年の間、ずっと頻繁に連絡を取り合ったりしていたんですか?

RIKIJI:そうですね、途中ちょっと会わなかった時期もありましたけど、別に何かあったわけではなくて(笑)。機会がなくて会わなくなっていましたね。ちょうど携帯とかも普及していない時代だったので、連絡が空いた時期もありました。

 そうだったんですね。

RIKIJI:当時は新宿とかで飲んだくれていましたね(笑)。

JOE:神田の駅前でも飲んだよね。

 神田商会の本社がある神田でも飲んだことがあるんですね。

RIKIJI:神田でかなり飲んでいます。JOEさんと一番最初に飲んだのも神田です。初めて会ったのは鹿鳴館だったんですけど、飲みに行ったのは神田でした。神田商会で待ち合わせして。

 神田商会で待ち合わせたんですか!

JOE:集まりみたいなものがあったんよな。

RIKIJI:ありましたね。最初、自分達と神田商会のスタッフと3人で行ったんです。その後、昔ガード下にあったZEMAITIS MUSEUM(※現在は閉館)で飲み会を開いてくれて。その時はお店を変えて朝まで飲みましたね。

 そういう意味では神田商会との関係性もとても深いお二人ですね。そんなお二人は現在ロトサウンドの弦を愛用してくださっていますが、まずはロトサウンドとの出会いを教えてください。

JOE:ロトサウンドは俺がベースをやり始めた頃からお高い有名なブランドやったからね。高校生ぐらいの時やから、存在を知ったのは40年ぐらい前になるかな。当時ベース弦ってあんまりなかったんよね。ロトサウンドが一番有名やったのかな。それでロトサウンドの弦を楽器屋さんで見てみたら、あの頃は1セットが8,000~9,000円とかしていた気がするな。

RIKIJI:そんなに高かったんですか。

JOE:すごく高かったよ、ロトサウンドって。

RIKIJI:自分はロトサウンドにベースのイメージがないんですよね。ギター弦のパッケージにユニオンジャックがデザインされていませんでしたっけ? “ビートルズが使っている”みたいなイメージでしたね。

JOE:ザ・フーのジョン・エントウィッスルとか、あの辺が使っているのは有名やったけど。その後にニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタルが出てきた時に、アイアン・メイデンのスティーヴ・ハリスが使っているんだなって思ったけど、“あぁ高いなぁ…”って(笑)。

RIKIJI:確かにスティーヴ・ハリスが使っていますね。

 JOEさんはその当時ロトサウンドの弦を手にしたことはあったんですか?

JOE:手にしても頻繁に張り替えるわけでもなく、それを大事に使っていました(笑)。昔は鳴りが悪くなってきたら熱湯で煮沸したら元に戻るっていうのがあって。

 弦の都市伝説ですね(笑)。

JOE:そういうこととか色々やって使った覚えはあるな。

 なるほど。ちなみにRIKIJIさんはロトサウンドに特別な印象をお持ちでしたか?

RIKIJI:ないですね(笑)。近年まで張ったこともなかったです。やっぱり高いっていうのと、自分はロトサウンドのベース弦が楽器屋さんに並んでいるのをあまり見たことがなかったので。自分が子どもの頃は、国産の安い弦とかそういうのがセール品としてドバっと置いてあって、ロトサウンドはあっても上の方とか端っこの方にあったような…それぐらい見たことがなかった。当時はカゴに入ったワゴンセールとかの安い弦しか買えなかったです(笑)。

JOE:あと楽器店のオリジナルの弦とかね。

RIKIJI:そうですね、パッケージのないビニールだけの弦がありましたよね(笑)。

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