Talk Session ~ KATARU × 伊藤 毅

Rotosound

 ロトサウンドの弦を使用しているミュージシャンによる対談企画!

 今回はニューロティカのベーシストであるKATARUと、元JUN SKY WALKER(S)のベーシストであり、現在は作編曲家/プロデューサーとしても活躍している伊藤 毅にロトサウンド弦の魅力を語ってもらった。Ultramagを愛用するKATARUと、Swing Bass 66を愛用する伊藤による弦談議は要チェックだ。

 また、ロトサウンドの対談と言いつつ、二人は80年代からの旧知の仲ということで当時のエピソードなどもたくさん飛び出したので、そちらも余すことなくお届け。インタビュー前半は、主に思い出話に花が咲いている。

KATARU(写真左)と伊藤 毅(写真右)

“あれ? 何であんな音がするんだろう”って思っていました(伊藤 毅)

 本題であるロトサウンドの話に入る前に、まずはお二人の関係性について教えてください。

伊藤 毅:KATARUくんがTHE LOODSをやっていたのっていつ頃でしたっけ?

KATARU:82年から86、87年ぐらいだったと思います。

伊藤:昔KATARUくんがやっていたTHE LOODS、後に改名してLOUD MACHINEというバンド名になるんですけど、そのバンドがすごくカッコよかったんですよ。当時、何回もライブを観ていて。

KATARU:渋谷のLa.mamaで一緒にやりましたよね。

伊藤:僕らと同世代のベーシストって結構いるんですけど、ビートロック・バンドというかロックンロール・バンドをやっている人はあんまりいなかったんですよね。

KATARU:そうですね。なので当時、僕は何もわからない状態で16歳の時にTHE LOODSというバンドに加わったんですよ。メンバーは皆3歳くらい年上の人達で、僕はベースも弾けないのに入れられたんです。ギターをちょこっとやっていたんですけど、“ギターをちょっとやっているならベースも弾けるだろう”ぐらいのノリで、高校1年生が拉致されるようにバンドに入れられて(笑)。それからしばらく経って、JUN SKY WALKER(S)も出てきて一緒にやったりもしたんですよね。

伊藤:そうですよね。

KATARU:その頃、僕にとってジュンスカの森 純太くんは2個上なんですけど、あとの皆さんは学年が1個上で、でも対バンするとTHE LOODSの方がバンドとしては先にやっているからちょっと先輩だったんですよ。THE LOODSの僕以外のメンバーも、ジュンスカの皆さんより年上でしたし。だけど、僕はジュンスカの皆さんより年下。だから当時、話しているとちょっと変な感じだったんですよ(笑)。僕は年下なので敬語で話しているんですけど、ジュンスカの皆さんにとっては先輩バンドのベーシストだったので、ちょっと微妙な感じで話すっていうね(笑)。

伊藤:いや、THE LOODSは西村(茂樹/Vo,G)さんがちょっと怖かったから(笑)。

KATARU:そんなことないでしょう(笑)。

伊藤:文学的パンクロッカーみたいな。ボーカルの西村さんがカッコよくて、出てる音もゴリゴリいってるから“すげぇな”って思っていました。本当に好きだったからなぁ…。

KATARU:当時僕は何もわかっていなかったから、スタジオで何となくベースの音をセッティングしていると、西村さんがトレブルをガーンッと上げてくるんですよ。彼にとってベースの音はジャン・ジャック・バーネルのイメージだから、ベースがバキバキしていないといけないんです。

伊藤:そうそう、ジャン・ジャック!

KATARU:だから、それが未だに続いているところもありますよ、(ベースの音作りが)トレブリーな感じは。

伊藤:10年ほど前、僕がジュンスカの25周年スペシャルライブにゲストで呼ばれた時ニューロティカもゲストとして出演していたんですけど、その時にKATARUくんがGrecoのミラージュ・ベースを弾いていて、ステージ横で聴いたらゴリゴリいっていたので、こっそり見に行ったら別に普通で。“あれ? 何であんな音がするんだろう”って思っていましたね(笑)。

KATARU:(笑)。

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