Talk Session ~ TOSHI × 一ノ瀬

ロトサウンドは安心して使えます(TOSHI)

 一ノ瀬さんはどれぐらいの頻度で張り替えますか?

一ノ瀬:TOSHIさんの話の後にアレなんですけど、私は全然張り替えなくて(笑)。でも、今は楽器をメンテに出した時に張り替えてもらっているので、3~4か月に1度季節の変わり目でメンテナンスに出した際に一緒に張り替えてもらっています。でもそれがなかったら、全然半年ぐらい…(笑)。

 (笑)。長く張ったままにしていると、実際のところどうでしょう?

一ノ瀬:もちろん音は変わっていきますけど、私の中では全然許容範囲ですね。それよりツアーとかに出ちゃうと、私は今一人で色々やっているので、弦を張り替える時間もないみたいなことが多くて。機材を車に積みっ放しでそのまま現場を移動して、ライブやって移動して…っていう感じになっちゃうので、そうなるとできるだけ弦の張り替えとかは省略したいなって思っちゃって(笑)。

TOSHI:なるほど。面倒くさいからね。意外と時間掛かるし。

一ノ瀬:そうなんです。ちゃんとスペースがあるところでやりたいですし。なので、張り替える頻度は人より少ないかもしれません。

 ベーシストは結構、張り替えの頻度が二極化しますよね。頻繁に張り替える方と、長く張りっ放しの方と。

一ノ瀬:そうですね。やっぱりギタリストと違って、張り替えなくても平気と言えば平気なので(笑)。ギターほど切れることもないですし、音の劣化もわかり辛いと思うので、多分それで私みたいな張り替えない派がいるんだと思います。

TOSHI:家で弾いているベースはほとんど張り替えないです。弦が切れるまで、とは言わないですけど(笑)。現場に持って行くベースは、今だったら大体3回ライブやったら張り替えるかな。ライブ前に張り替える作業をしながら、自分で色々とベースの調子も見るんですよね。例えば“ここのネジが緩んでるな”とか、“ピッチがちょっとズレてるな”とか。自分でちゃんとライブ前に張り替えていると、そういう部分での不安もなくなるので。自分で弦を張り替えることで、メンテにもなっていると言うか。

 メンテナンスも兼ねつつ弦を張り替えるんですね。

TOSHI:兼ねつつ。ライブでの不安要素を削っていく感じ。

 なるほど…! 改めてロトサウンドに切り替えてみていかがでしょう? 何か印象的なところはありますか?

TOSHI:当たり外れがないかなって思います。製品のクオリティが一定かな。他社の弦を使っていた頃、酷い時は出した瞬間から捻じれている弦が入っていたことがあったので。あと、ボールエンドが小さい時もあった。

 えぇ!

TOSHI:ギター用のボールエンドが付いていた。張ることはできたけど、普通に弾いていたらバコーンって(外れて)。“えぇー! 今張ったのに弦が切れた!”って、よく見たらボールエンドが小さくて。

一ノ瀬:えぇ~…、そんなことあります?

TOSHI:“こんなん見たことないぞ!”って。

一ノ瀬:そんな事件が…。工場で混ざっちゃったんですかね…。

TOSHI:だから、ロトサウンドは安心して使えます。乾燥剤みたいなものも入ってますし。ただ、よくわからないのはボールエンドの色分けかな(笑)。

 これは実はユニオンジャック・カラーなんですよ。

TOSHI:あぁ、そうなんや!

カラフルなボールエンドはユニオンジャック・カラー。4弦からRed、Blue、White、Redを採用している。
Nexus Bassのボールエンドも4弦からRed、Blue、White、Redを採用。

一ノ瀬:飾り糸もカラフルですよね。

 特に一ノ瀬さんが使われているNexus Bass弦は、一番カラフルでオシャレなんです。

一ノ瀬:このパッケージの見た目からは想像のつかない飾り糸が出てきて(笑)。可愛いです。

ブラックポリマー・コーティングが施されたNexus Bass弦。4弦から緑色、赤色、黄色、水色の飾り糸が採用されている。

 弦自体も黒で、飾り糸も4色っていう。

一ノ瀬:そうなんですよね。まぁでも、張り間違いとかはないので(笑)。確かスティーヴ・ハリスのシグネチャーモデルSH77の飾り糸は、スティーヴ・ハリス本人が好きなフットボールチームのチームカラーになっているんですよね。

ステンレス弦のSwing Bass 66には赤色の飾り糸が巻かれている。

 ところで一ノ瀬さんはロトサウンドに至るまでに様々な弦を転々としたとおっしゃっていましたが、その中でロトサウンドというブランドへの印象はいかがでしたか?

一ノ瀬:紹介していただいて、コーティング弦があるというのが私はすごく魅力的だったんですけど。やっぱり、種類が多いのがすごく良いなと思いました。ベースの弦となるとギターほど種類を揃えているメーカーさんが少なくて、あってもニッケルとステンレスとか、弦の太さが違うとかそのぐらいなんですけど、ロトサウンドはキャラクターの違う弦を揃えてくれているので、“次は何にしようかな”とか、そういう楽しみがあって良いですね。

 1つのメーカー内で色々な種類のベース弦を揃えているところは意外とないのでしょうか。

一ノ瀬:他社だと“ここのメーカーはこの弦だよね”っていう感じなんですけど、ロトサウンドは“次はこれを使ってみようかな”みたいな感じになります。クオリティはどれも安定していて、先程言ったように長持ちもしますし、キャラクター的には明るいサウンドだったりブライトな感じっていうのがあると思うんですけど、その中でちょっとトーンが違うものやNexus Bassみたいな黒のコーティング弦だとか、色んな種類があって面白いなと思っています。ロトサウンドの中で“次はこれ”ってどんどんなると言うか、“これが良かったからこっちも使ってみようかな”みたいな感じで、弦に対しての探求心が湧いてくる、色々試してみたいと思わせる弦だなって思いますね。

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