ZEMAITIS & Rotosound
大阪を拠点に活躍する3ピースバンド、l La nuit l。前ボーカリストの脱退により一時は活動を休止していたものの、サラ(Vo)の加入で“新生” l La nuit lとして復活。今年の2月には新曲「私達に夜明けは無い」をリリースし、5月からはバンド初の東名阪ツアーを行うなど、ますます精力的に活動している。
今回は、そんなl La nuit lのメンバー全員にインタビュー! バンドについて伺いつつ、共にZEMAITISとRotosoundを使用する優生(Gt)とUtena(Ba)には、愛用の楽器や弦の魅力も語ってもらった。
“l La nuit lの仲間ってこんなにいるんだな”って思いました(優生)
バンド初の東名阪ツアーの東京公演が先日行われましたが、いかがでしたか?
優生:元々SNSの方で画面を通してファンの方と交流したりしていて、各地にファンがいる状態でずっと大阪をメインに活動してきたので、今回東京に来て初めて顔を見て“あ、SNSで交流のあったこの方ってこんな人だったんだ”って思いました。ライブによく来てくれるファンの方だったら(SNSの)この人はこの人ってわかってるんですけど、東京で初めて会った方がたくさんいたので“集まったらこんなにいるんだ”っていう感じでしたね。SNSで反応してくれる方やそっと見守ってくれる方、それぞれ色々な形があるので、あぁやって集まると“l La nuit lの仲間ってこんなにいるんだな”って思いました。
東京でのライブも初めてだったんですね。
優生:そうです。そもそも近畿地方を出てライブをするのが初めてで、ずっと関西圏でやっているので名古屋も初めてでした。いつも会わない方に会ったりしましたね。
では、初めましてのお客さんも多かったんじゃないでしょうか。
優生:そうですね。3年越しっていう方もいました。3年前に私達を知って“やっと来てくれたから直接聴きに来れました”っていうお客さんや、4年弱くらい前の私の弾いてみた動画を見てくださった方が“やっと初めて生で聴ける”みたいな感じで来てくださっていましたね。
3年前はまだ大学生でしたっけ?
優生:そうですね、まだまだ幼い時だったんですけど…。
幼い時、ですか(笑)。
優生:アーティストとして、幼い時です(笑)。
Utena:あ、なるほど(笑)。
(笑)。お客さんの反応は東京と大阪で違いはありましたか?
優生:どうなんだろう…、シンプルに関西ではめっちゃライブをしているので、いつも来てくれる方もいて、手をどうやってやるかとかもわかっているし慣れていて、安心感がある感じなんですけど。
サラ:ホーム感がね。
優生:東京は想いが募り募って“やっと東京に来てくれた…!”っていう方が多かったので、目の前でめっちゃ泣いてくれて。
サラ:すごかったね。
Utena:うん、めっちゃ泣いてた。
すごいですね! 想いが溢れちゃったんですね…!
優生:それで多分、演奏も見えてないだろうなってくらいl La nuit lのタオルで顔を拭っていて。そんな方もいて、まずその印象でしたね、東京は。
関西から東京に観に来た方もいらっしゃったんですか?
サラ:いや、関西からはいなかったね、今回は。多分一番遠いところで、北海道から来てくださった方がいました。
北海道ですか!
優生:出張のついでに、みたいな形で。
サラ:ここに東北出張をねじ込んだって言っていました。
優生:あとは名古屋でライブした時に、三重県から高校生の子がわざわざ名古屋まで来てくれました。
高校生の子が…!
優生:若いファンの方も多いですね。学生さん多いです。
l La nuit lの客層はどんな感じなんですか?
優生:バラバラですね。東京公演はすごかったね、本当に老若男女いらっしゃいました。
サラ:確かに! “l La nuit lのファンの方はシュッとした方が多いね”って言われたね(笑)。
優生:スタイルの話(笑)?
サラ:いや、洗練されてるってことだと思うよ。別にスタイルのことは言ってないと思う(笑)。
Utena:スタイルのことかと思った(笑)。
サラ:でも確かに、他のバンドのファンの方を見てたら、ちょっと違う感じがあるなっていうのは思います。
優生:アレじゃない? 普段ライブハウスに来ない方とかバンドを追ってない方とか、そういう方がl La nuit lのファンになってくれてるから、みんながイメージするガールズバンドのファンの感じとは違う雰囲気の方がいて、そういう風に見えるのかなって。
サラ:“ライブハウス初めて”っていう人もいらっしゃいました。
優生:ファンの方からの質問がすごかったもんね、“どういうところなの?”とか。
サラ:“ライブハウス怖い”っていう声もありましたね。