Interview ~ Yas Nomura 愛用弦紹介

Rotosound

 米国LAを拠点に、自身のバンドThe Resonance Projectや様々なアーティストのサポートなど幅広く活動するギタリスト、Yas Nomura。彼は長年にわたってロトサウンドのギター弦ROTOS R10(10/13/17/26w/36w/46w)を愛用している。ジャンルを問わず多方面で活躍する技巧派の彼のギターのルーツ、そしてロトサウンドを相棒の弦として選んだ経緯とその理由に迫った今回のインタビュー。ギタリスト必読だ。

Yas Nomura

ギタリストとして自分のギター、曲でやっていきたいという気持ちが芽生えてきました

 まず、Yas Nomuraさんの音楽的なルーツについて教えてください。ギターを始めたきっかけは?

 俺は中学の時あまり学校に行かなくなってしまったんですけど、その時に仲良かったヤツがいて、そいつがJanne Da Arcっていうバンドが好きで、俺もその影響で聴き始めたんです。そいつがベースを始めると言い出して、俺もなんとなくギターに興味があったので“じゃあ俺はギター始めるわ”みたいな感じで、結構軽いノリで始めました。最初、家に両親のアコギがあったので自分でちょっと弾いてみたんですけど、全然わからなかったので“先生に習いに行きたい”って頼んで。家の近くにあった音楽教室で弟がピアノを習っていたんですけど、そこでギターも教えているっていうことで、そこに通い始めました。最初はアコギだったんですけど、先生から“何をやりたいんだ?”と聞かれて、俺はバンドがきっかけでギターを始めたので“バンドです”と答えて、“じゃあエレキだね”ということで、そこから親を説得してエレキの初心者セットを買ってもらって…そこからですね。

 そこからどのようにギターを極めていったのでしょうか?

 中学には中2の途中からほぼ行かなくなってしまっていたので、当然普通の高校には行けなくて。そんな時に友達から、音楽専門の通信制高校を紹介してもらいました。その頃にはもう“音楽でやっていこう”っていう気持ちがあったので、その高校に入った感じですね。

 当時からすでに音楽で食べていく覚悟が…!

 そうですね、なぜかわからないですけど(笑)。学校も行ってなかったですし、当時“それしかない”と思ったのかもしれません。

 高校を卒業した後はどうされたのですか?

 卒業して、1年はお金を貯めるために働きました。その間はギタリストの菰口雄矢さんに師事していましたね。その後、19歳の時にアメリカに渡って、LAにあるミュージシャンズ・インスティチュート(MI)ハリウッドに入学しました。学校としても有名でしたし、LA周辺に好きなギタリストが多かったので。アレン・ハインズとスコット・ヘンダーソンが好きなんですけど、2人ともそこで講師をしていて、それもあってMIに決めました。

 ちなみにNomuraさんのバンド、The Resonance Projectで共に活動しているドラマーのLang Zhaoさんとの出会いもMIだったのでしょうか?

 そうですね。お互いにドリーム・シアターが好きだったり、音楽の趣味が合ったんですよね。プログレッシブ・メタルが好きなんですけど、ジャズやフュージョン、クラシックも好きで、気が合ったんです。ただ、バンドを結成したのはMIを卒業して、しばらく経ってからですけど。

 そうだったんですね。バンドをやりたかったのでしょうか?

 最初、ギターを始めて2年ぐらいはバンドをやりたかったんですけど、しばらくしてセッション・ミュージシャンになりたいと思うようになったんですよ。それもあってMIに入ったんですけど、MIを卒業してから色々なボーカルのバックバンドで弾いたりするうちに、人の曲ばかりを演奏するのも何か違うなと思い始めて…。その頃からMIで出会ったギタリストのMateus Asatoに勧められて、Instagramに演奏動画を上げるようになったんですけど、そこからギタリストとして自分のギター、曲でやっていきたいという気持ちが芽生えてきました。もちろんセッションもやるんですけど、メインとして自分の名前があった上でできた方が全てにおいて有利なので、自分の名前を出していくことを考えていましたね。

 なるほど…。そしてNomuraさんと言えば、HYDEさんのアメリカ・ツアー(2019)への参加もとても印象的ですが、こちらはどういった経緯だったのでしょうか。

 先輩であるNOCTURNAL BLOODLUSTのNatsuさんからお話をいただいたのがきっかけです。ライブ・パフォーマンスを見てみたいということだったので、その時ちょうど日本にいたのもあって、すぐ自分でスタジオを取って頭を振りまくったりジャンプしたりしたパフォーマンスの動画を撮影しました。それでOKをいただいて、そこからという感じですね。一人でジャンプしまくりました(笑)。

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