Talk Session ～ “CRAZY” COOL-JOE × RIKIJI

自分には結構しっくりきていて、弾きやすいような感じがすごくする（“CRAZY” COOL-JOE）

　そんなお二人がロトサウンドの弦を手にした経緯としては、弊社の方で取り扱いを開始した際にお声掛けさせていただいたんですよね。

RIKIJI：そうですね。

　ロトサウンドの弦を採用していただいた決め手は？　まずはJOEさんから。

JOE：ロトサウンドはベースという楽器を知ってから、憧れの弦ではあったからね。だからそれが使えるようになったっていうのは、ちょっとは偉くなったのかなって思うところもあり（笑）。すごく嬉しいことですね。今まで色々な弦を使ってきたんですけども、ロトサウンドは昔から特性的にはあんまり変わっていないような気がするんです。柔らかさとかサステインの出方とか、当時からあんまり変わっていない気がして、自分としては結構使いやすい弦です。

　初めて使った時から印象はあまり変わらないのですね。

JOE：そのような気がするんですよね。硬い弦が好きな人もいると思うし、それによってピックアップの弦振動の拾い方が変わったりもすると思うんですが、自分はロトサウンドのこの柔らかい感じの揺れが好きな方なので、重宝しております。

　RIKIJIさんはいかがですか？

RIKIJI：ロトサウンドの弦はテンションが他の弦よりちょっと柔らかく感じるので、指で弾く時はロトサウンドを重宝します。弦をタッチした後のバウンドのしかたと言うか、次に指に当たる感触とかがあまり強すぎなくて良いかなと思います。ピック弾きの人は、硬いピックよりは柔らかいピックで弾く人の方が相性が良いかなと思いますね。ピックアップの拾い方とか、音的にも。なので、速いヘヴィな曲よりはゆっくりしたロックンロール、ブルース、ジャズとかそういうサウンドにすごく合っているんじゃないかなと思います。

　ちなみにお二人が使う弦を決める上で、重要視しているポイントはどういったところですか？

JOE：やっぱりピックアップの伝導のしかたとか、あとは人それぞれやと思うけど左手で触った時のニュアンスとか、そういう部分かなと思います。さっきも言ったけどロトサウンドの弦はちょっと柔らかい感じがするから、“しっくりくる”じゃないですけど、鉄を触っている感じじゃないような気がちょっとするね。ロトサウンドは縦の振動が大きいような気がするから、弦をガシッと弾くとマメができたりするけど、そういう風にしなくても鳴る感じがするんですよね。

　なるほど。

RIKIJI：自分はバンドやジャンルによって弦を変えたりするんですけど、緩やかでちょっとタッチが繊細なバンドの時とかは、やっぱりロトサウンドで演りますね。振動が柔らかい分、弦の跳ね返りが緩いので、指でタッチがコントロールしやすかったりします。そんなに強く弾かなくても音が鳴ってくれるイメージがありつつ、逆にちゃんと鳴らさないと鳴らなかったりする面もあり、面白い弦だなと思います。ちょっと難しい時もありますよね。

JOE：うん。

　そうなんですね…。

RIKIJI：素人向きじゃないかもしれないです（笑）。

JOE：音の粒立ちを揃えるのはちょっと面倒かもしれない。

RIKIJI：ただ、慣れている人はロトサウンドの方が良いと思います。ロトサウンドに慣れちゃうと、他の弦が暴れ過ぎちゃったりとか、そういうイメージがあるかもしれません。硬い最近の弦には違和感を感じるかもしれないです。

JOE：あとは弦の素材にもよるんじゃない？

RIKIJI：そうですね。ステンレスの方がちょっとザラつきがありますよね。

　JOEさんはSwing Bass 66のステンレス弦をお使いいただいていますが、この弦にはどのような印象をお持ちですか？

JOE：自分には結構しっくりきていて、弾きやすいような感じがすごくするんやけど。あと、弦の持ちが結構良いような気がするんですよね。柔らかいから倍音が出やすいような印象もあります。

　先程RIKIJIさんが“ザラつきがある”と仰ったように、ニッケルと比べてステンレスの弦は少し手触りが独特ですが、その点はどう感じますか？

JOE：自分はそうでもないけどなぁ。昔はあんまりニッケル弦ってなかったような気がするんだけど。ステンレス弦の方が多かったよね。

　今はニッケルが主流ですよね。