Interview ~ l La nuit l

“これなら私、歌ってみたいかも”となって、加入することを決めました(サラ)

 さて、バンドのお話をもっと伺っていきたいのですが、サラさんの加入発表からおよそ1年が経ちましたが、新生l La nuit lとしてのこの1年はいかがでしたか? 特にサラさんは、今までにバンド経験はあったんですか?

サラ:私はほとんどバンド経験はないようなもので、地元にいた時に中学1年から高校1年までバンドはやっていたんですけど、私が通ってた学校の軽音部って本当に軽くて緩~い感じのところだったんです。しかも私は本業がずっとミュージカルだったので。小学校3年生からl La nuit lに入る直前まで、ずっとミュージカルを続けていたんですよ。

 ではl La nuit lに加入したきっかけは?

サラ:l La nuit lの「鼻につく死臭の中で交合いましょう」という楽曲のMVに、ダンサー兼刑事役で出演していた女の子が同じミュージカルのアカデミーだったんですが、l La nuit lの最初のボーカルが辞めちゃって“どうしよう”となった時に2人がその子に相談したみたいで、“誰か良い人いない?”って聞いたところ私を推薦してくれたそうなんです。

優生:そのMVに出てくれた女優さんとの繋がりが、私は大阪の高校の時の同期なんですよ。Utenaも高校が一緒なので、そこの3人は元々面識があったんです。で、その子が上京して入った学校がサラと一緒だったんですよ。その繋がりがあって、サラを推薦してくれたみたいな感じです。

 じゃあ優生さんとUtenaさん、サラさんは元々面識がなく、紹介された時が初めましてだったんですね。

優生:そうですね。会って2回目で同居です。

サラ:一緒に住み始めました。

Utena:そうだよね。

 そうなんですね! 初めましての時はやっぱり緊張しましたか…?

サラUtenaめっちゃ緊張した!

優生:二人とも緊張しいだから…。Utenaは人見知りで緊張しいだし。

サラ:私は人見知らないけど、緊張しい(笑)。

優生:私は人見知らないし緊張しいでもない。

 それは逆にバランスが良いのかも(笑)。初対面からすぐ一緒に住み始めたぐらいですから、お互い波長はかなり合う感じだったんですか?

優生:多分、一緒に生活しながら探り探り合わせていった感じですね。元ボーカルの方は高校の時から一緒で、そういう積み重ねがあって大学時代にバンドを組んでいるので、その穴が抜けたところに入ってもらうってなった場合にその積み重ねが全くない状態で大阪に来てもらって、同居もせず私生活も趣味も何もわからないまま、人間関係の構築もないままバンドをやっていても、多分外側から見たら穴埋めに入った感が出てしまうかなっていうのがあって。そこはやっぱりサラを知るために、あとはバンドとしての理解と結束を深めるために、どうせサラが大阪に来るんだったら同居した方が早いよねっていうので、まず勢いで住み始めました。

 サラさんはバンド加入前は東京に住んでいたんですよね。

サラ:そうなんです。初の大阪、初のバンドという感じです。

 初めて尽くしですね! ではサラさんにとってこの1年は、あっという間だったんじゃないでしょうか。

サラ:あっという間でしたね、本当に。ロックをほぼ通ってきてないに等しかったので、そこに慣れるのが本当に大変で…。あとはやっぱり、元々あるバンドに入るのはすごく勇気がいりましたし、周りの友達とかにも正直“本当に大丈夫なの?”ってすっごく心配されました。でも、めっちゃ良い人ばっかりだったので。l La nuit lのお客さんも、みんな良い人でしたし。

 ロックは通っていないんですね。

サラ:そうです、ミュージカル漬けだったので。

 逆にそれがバンドとして新鮮なのかもしれませんね。

サラ:“歌声がロックっぽくないところが、逆に新鮮で良いね”ってたまに言ってもらえます。

 どういった音楽を聴いていたんですか?

サラ:一番好きなのは椎名林檎さんです。

 そうなんですね!

優生:アレでしょ? サラはロックは聴いてきてないけど、l La nuit lに入ってくれたのは私の音楽が好きだったからなんだよね? いつもそう言ってくれるのに、今日はなかなか言ってくれないから(笑)。

サラ:そうそう! いつも言ってるのにね(笑)。やっぱりロックに急に飛び込むのは、私も“どうなんだろうなぁ…”と思ったんですけど、推薦してもらって曲を聴いた時に“めっちゃ好きだな”って思ったんです。“これなら私、歌ってみたいかも”となって、加入することを決めました。

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