Talk Session ~ TOSHI × 一ノ瀬

一定のクオリティがあって、そのクオリティを長持ちできる弦(TOSHI)

 ロトサウンドの弦を採用していただいた決め手は? まずはTOSHIさん…。

TOSHI:最初に張って鳴らした時に、全体のクオリティが高いなという印象を持ちました。レンジが広いと言うか。で、使い込んで思うのは、割と良い期間が長持ちするんじゃないかなと。張り立てのシャリシャリ・パリパリ感が意外と好きなので、それが長持ちするかなっていうイメージです。弦って弾けば弾くほど絶対ヘタっていくけど、そのカーブがゆっくりです。急激に“あれ? サステインなくなってきたな”ってことがなく、割と緩やかに落ちていく感じが長持ちするなって思います。一定のクオリティがあって、そのクオリティを長持ちできる弦。すごく良くできてると思います。

 普段はニッケル弦のRB50L(50/70/85/105)とステンレス弦のRS66LDE(50/70/85/105)のどちらをよく使われているんですか?

TOSHI:どちらも使っていて、使い分けています。音色的には、張り立ての感じがステンレスのパリッとした方が好みかな。ニッケルはちょっとヌルッとしたイメージ。タケバンとかロックンロール・バンドもやっているので、そういう時は割とニッケル弦を張ります。

 バンドのジャンルによって使い分けているんですか?

TOSHI:そうですね。ステンレスの方が、速い曲を弾いた時のアタック感とかは好きな感じかな。

一ノ瀬:同じ楽器に張り替えているんですか?

TOSHI:同じ楽器です。

 その都度、バンドによって張り替えているんですか?

TOSHI:最近はほぼタケバンしかやっていないので。自分でやっているベースのイベント(BASS MANIA)の時は割とハードロックが多いのでステンレス弦を張るけど、普段はニッケルの方が多いかな、最近は。ただまぁ、ストックしてある中から“今日はこれかな?”っていうパターンもあります(笑)。

 その時の気分のような感じでしょうか(笑)。お使いいただいている弦のゲージについて、ロトサウンドのスタンダードゲージである「45/65/85/105」と比べて1、2弦がやや太いカスタムゲージを採用してくださっていますが、それはどうしてでしょうか?

TOSHI:Gargoyleの時に使っていたゲージが50-105だったので、神田商会のスタッフに言って同じセットを作ってもらったんです。

一ノ瀬:へぇ~!

 50-105は元々、本国のラインナップにはない組み合わせのセットだったんですよね。ちなみに45-105のセットを使われることはありますか?

TOSHI:Gargoyleの後期とかはこのゲージのセットを使ってた。何でかと言うと、ソロとかは1弦が細い方が弾きやすいし、楽なので(笑)。長時間弾いているとね。

一ノ瀬:細い方が楽っていうのはやっぱりあるんですね(笑)。

TOSHI:ただ、4弦が細くなって100とかになると、ヒップショットでダウンチューニングするのでちょっと頼りなくなるんですよね。

 ゲージもソロを弾く場合などで使い分けているんですね。

TOSHI:あと、ワンマンとかだと後半しんどいので(笑)。

 ゲージの太さで結構違いますか?

TOSHI:いや、気持ち的に(笑)。しんどいかなって。

 (笑)。一ノ瀬さんにも伺っていきたいのですが、お使いいただいているコーティング弦のNXB45について、手触りや弾き心地などの印象はいかがですか? コーティング弦というところで、弾き心地がどうなのか気になるユーザーも多いと思いますので…。

一ノ瀬:私は逆にニッケル弦のヌルッとした感じが好きなので、コーティング弦だとやっぱりちょっとツルッとするじゃないですか。なので、それもあってコーティング弦が好きっていうところもあります。私のソロでは速い刻みというよりは、メロディーをベースが弾くシーンが多いので、スライドのし心地だったりそういうのを気にしているんですけど、そういう時にコーティング弦のツルツル感は好きだなって思います。

 以前使っていたコーティング弦と比べて、NXB45はいかがですか?

一ノ瀬:ロトサウンドが全体的にそうなのかもしれないんですけど、NXB45は弦のテンション感がちょっと柔らかめな印象がありまして、私はこっちの方が結構好きですね。あと、黒のコーティング弦っていうことで最初“黒い弦ってやんちゃ過ぎるかな?”って思ったんですけど(笑)、実際に張ってみるとベースがメイプル指板というのもあって“カッコよくなったな”って思います。気に入っています。

TOSHI:良いね、カッコいい。

 メイプル指板なのですごく映えますね!

一ノ瀬:そうなんですよ。あとは、ロトサウンドの弦は全体的に長持ちな気がしますね。

TOSHI:ね、長持ちするイメージ。

一ノ瀬:一番最初に出した音がずっと続く感じがします。

TOSHI:最初の音が長い感じ。ヘタりが少ないと言うか、ゆるーくヘタッていく。

 そう仰ってくださる方は多いです。長い期間張りっ放しの方もいらっしゃいますから…。

一ノ瀬:私も放っておいたら多分、張りっ放しになると思います(笑)。

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